乳児から幼児へすくすくと育っていく子どもたち…なるべく早くから知育など、何かしてあげられないかと悩んではいませんか?
「してあげたい気持ちはあるけれど、何をしていいのかわからない…。」
「今の月齢からしてあげられることはあるのだろうか?」
などなど、疑問や悩みはたくさんあると思います。
私自身も現在5ヶ月になる娘を育児中で、娘に今できることは何があるだろうかと模索の毎日です。
今回この記事では、元児童指導員である私が実際に療育現場で主に幼児、小学生の子どもたちに使用していた知育グッズをご紹介します。
この記事を読むことで、紹介したアイテムの他にも身近にあるおもちゃやグッズなどがお子さんの能力向上に繋がるきっかけになればと思います。
実際に使っていた知育玩具
4ページ絵本
短い文章とイラストが描かれた小さな絵本で、3歳児さんから小学生さんまで幅広く使用しておりました。
我が家の5ヶ月の娘も、膝に乗せながらこの絵本を読んであげると夢中になって絵本を見ています。
まずは読んで聞かせてあげることから始め、お子さんが文字を読めるようになったら一緒に読むことなどができます。
その他にも、描いてあるイラストから会話を深めることもできるので、語彙力を増やすことにも繋がります。
例えば、このページに描いてあるトマトの絵を見て、「これはトマトだよ。」から始まり、「トマトは赤色だね。」や、「トマトは丸い形をしているね。」といった、トマトの絵を見ながら色や形など様々な理解を深めさせることができる点がおすすめのポイントです。
普通の絵本でも可能なことではあるのですが、4ページ絵本の良いところは一つの文章がとても短いので、子どもの興味が途切れにくい点が挙げられます。
また、読む側としても文章が短いという点は、一冊絵本を読み聞かせることと比べると負担が少ないようにも思えます。
絵本というより少し厚みのある紙になっているので、数枚カバンに忍ばせて待ち時間などにお子さんに読ませることも!
※私が所持している物と別の物ではありますが、こちらも小さなお子さんから小学生くらいまでのお子さんにも、短い文章で読み進めやすいようになっています。
「こういう時はなんて言うの?」といった、あいさつなどを理解させるのにも有効です。
スタッキングカップ
様々な色、大きさのカップを積み重ねていくことのできるおもちゃです。
0歳児さんなど比較的小さな子どもから遊ぶことができ、アイデア次第で幅広い使い方のできるおもちゃです。
コップを見て「これは何色?」と聞いたり、「○色は上から何番目?」と聞いたり、「どちらが大きい?」と聞くなどをすれば、色の理解、数字(数、何番目)の理解、大小の判別など様々な能力を高めることができます。
また、コップを積み重ねていくため手先の強化にも役立ちます。
コップに隠れる程度の小さな人形などを用意してコップに隠し、「〇〇はどこだ?」などと聞くことによっても記憶力などの能力向上に役立つことでしょう。
くすみカラーのものも可愛いのですが、小さい子どもへ色の理解を深める目的で使用するには、明るい原色などのカラーのものがおすすめです。
100玉そろばん
こちらは数や算数を教えるのに重宝する、大きくてカラフルなそろばんです。
実際に手で玉を動かしながら覚えていくので、子どもも遊びながら楽しく学ぶことができます。
ひとつひとつ「1…2…3…」と玉を動かして数を覚えていく数唱や、「1とはこれだけの量である」という数字と数量の一致などもできます。
足し算引き算などの勉強も、実際に玉を動かしながら理解を深めるため感覚的にも視覚的にも覚えやすく、かなりの優れものです。
また、小学生に上がった頃に「5の合成・分解」などに苦戦した経験はありませんか?
合成とは、「5は、1と4でできている」などの理解です。
これができないと、計算をするのに手を使ったり紙に丸を書かないとできなかったりなど算数につまずきやすい子になってしまう恐れがあるため、暗算でできるように早めに理解ができるのが好ましいです。
100玉そろばんは実際に自分の手で玉を動かすとともに色でも理解を深めるため、プリントなどと比べるとより学習がしやすいと思います。
お話つくりカード
4枚のイラストが描かれたカードを並び替えてお話をつくっていくものです。
本来は、4枚のイラストが起承転結になっており、正しい順番に並び替えてお話をつくるというものですが、子どもに自由にお話を作つくらせて発想力の強化や、語彙力などの言葉の強化も図ることができます。
療育現場では未就学児さんから小学校低学年さんなどに実施しておりましたが、なかなか理解が難しく最初は上手くお話をつくることが出来ない子どもが多い印象でした。
根気強くトライしていくと、とても独創的なお話を作つくる子が増えてきて、このカードがきっかけでコミュニケーションが増えたお子さんもいました。
自分がつくったお話がきっかけでお父さんお母さんとのコミュニケーションが増えると、お子さんもきっととても嬉しい気持ちになると思います。
タングラム
問題の図形イラストと同じように図形を組み合わせる、パズルのようなおもちゃです。
3歳頃から可能なものが多いですが、問題を重ねていくにつれてかなり難しくなっていきます。
大人でも難しい問題も…。
図形感覚や、思考能力・集中力を養うことができます。
この子には少しだけ難しいだろうか…?というレベルの問題を出題してあげると、できたときの達成感が大きいです。
そのときはたくさん褒めてあげてくださいね。
しかし、問題が解けずに嫌になってしまう子もいますので、最初は簡単な問題からスタートして、成功体験を積み上げてあげることも大切だと思います。
待ち時間などのスキマ時間を有効活用しよう!
知育はまとまった時間にじっくり…というのも大切かとは思いますが、私はスキマ時間を効率的に使って子ども能力を向上させたいと思っています。
例えば、外食した際に料理を待っているときなど、子どもは退屈で走り回ったり暴れたりしてしまいますよね。
そんなときに、先ほど紹介した4ページ絵本などを与えて読ませてあげ、文字などさまざまな理解を進めることができます。
また、今はスマートフォンなどのアプリでも子ども向けの学習アプリなどがありますので、「〇〇分だけね。」や、「料理が来たら終わりにしようね。」など、約束をしてスマートフォンを触らせてあげることも大切だと思います。
まとめ
今回は実際に私が療育現場で使用していた知育グッズを厳選してご紹介しました。
知育グッズを使う使わない、いずれにしても子どもの能力を伸ばすには保護者の「褒める」という行動が大切です。
お子さんがなにかを正しく出来た、達成したときには必ずたくさん褒めてあげましょう。
そうすればお子さんは喜び、次も頑張ろう!もっとやりたい!と笑顔で応えてくれます。
出来なくても、焦らなくて大丈夫。
大切なのは親子で楽しむこと。
そのためには、親である自分たちや子どもに合ったものを選ぶことが重要です。
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